読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

週末ひとりけんきゅうしつ

つれづれなるままにひぐらし音楽と社会をながめる人のひとりごと。

follow us in feedly

5/20 D.A.N.ワンマン"Cirtain"@WWW を観てきました。

2週間も前じゃねえか!というツッコミも聞こえそうですが、
アップするのをすっかり忘れて下書きに入ったままでした。
 
というわけで、
5/20 D.A.N.ワンマンライブ"Cirtain"@WWW 
観てきました。
f:id:seaweedme:20160605145734j:image
 
 
D.A.N.は"EP"を聴いたときから一発で、
「120%くる!」と確信してました。嘘ではありません、この通り。。

当時から大好き、激ハマりしていたわけですが、音源のクオリティについては同年代において、正直レベルがケタ違い。

また、楽曲のアプローチもまるで新しい。

いわゆる東京インディー界隈に括られることが多いですが、「東京のインディーズである」こと以外においては非なるものだと思っています。

このへんの話については別にレビューをするとして……

今回は、初ワンマンの感想のみです。

------------------------------------------------------

5/20 D.A.N. "Cirtain"@WWW

実はこれだけ推しておきながら、どうも日程の相性が悪いのか(?)、個人的には今まで一度も観る機会に恵まれなかったD.A.N.。

そもそもライブの数が増えてきたのが今年に入ったあたりからなのだが、

すでにフェスやイベントで観たお客さんに絶賛されて着実にファンを増やしつつあった中の初ワンマンとあって、会場の観客の期待感は相当みなぎっており、

それゆえの独特な緊張感と興奮の入り混じった空気の中のスタート。

 

彼らの楽曲は、全体的にローな曲調が多いものの、音源を聴く限りでは音のレンジ幅を意図的に狭めているためか、柔らかい質感の統一感がなんとも美しい。

その淡々としてなんとも食えない耳触りが、冷たくはないが熱くもないという独特の心地よさを引き出しているわけだが、

ライブでは、中でもキックがタイトで力強く、また歌も熱っぽくなる部分があったのが新鮮な感覚だった。
中盤のラストに繰り出されたハウス風の楽曲"Dive"でフロアの熱が一段とぐっと上がっていった瞬間には特にそういった感覚が象徴されていたように思う。
 
さらに"Navy" "Cirtain"といった、今回の1st アルバムを代表する楽曲を後半に立て続けに投下。
彼らの楽曲の中でも特に陰のある耽美さに傾倒した2曲だが、
立体的に重ねたシンセの浮遊する音像が、むしろ光を見上げながら深く沈んでいくような夢心地を誘い、
まるで彼らのこれからの道筋が光に開けていくようなイメージと重なった、ライブのハイライトになるシーンとなっていた。
 

テクノロジーの進化か、あるいは流行りか、打ち込みやシンセを多用するバンドも昨今あまたいる中で、
決して音数や音圧で圧倒させるわけではなく、あえて音を「抜き」ながら、緻密に空間を感じさせる立体感を組み立てることへの異常なこだわり、という点にクラブミュージックやミニマルへの他と一線を画した素養を感じさせられるD.A.N.。
 
一気に熱気を煽るのではなく、内側にこもった熱がじりじりと温度を上げ会場をいつの間にか温めていくような、静的な高揚感に満ちたライブパフォーマンス。弱冠22,3才とは思えない円熟味が末恐ろしい。
 
 
来年あたり、ソニックマニアとか出れちゃうんじゃないでしょうか。
ソニマニのコンセプトに、非常に親和性の高いアーティストには間違いない。
 
 
個々の演奏力はすばらしく、リズム隊は手数からニュアンスのつけ方までバッキバキにキレキレ。
("Now It's Dark"をアレンジしてやってたけど冒頭のリズムとかよく思いつくなという…)
 
特にテンポの遅い曲のほうが比較的よくまとまっていた印象。
アルバムリード曲の"Native Dancer"もよかったが、ただ、この曲についてはリズムを細かく詰めまくっているからか、こなれてない、というか、個々の演奏が噛み合ってない感じはあった。
 
ボーカルは力むとちょっとあどけなさが出るのが若干不安定だったものの、逆に、歌い上げる部分のメロウさについてはいい意味で若さを感じさせない。
 
 
とは言え、ステージングはまだまだ硬い印象が。
ライブ運びもそこまで緩急がなかったので、そのあたりが今後の伸びしろかもしれない。
(そこはちゃんと(?)新人らしくてむしろほっとしたくらい。)
 
そういえば、ダブルアンコールで「演る曲がない」と言って"Ghana"をラフなスタイルでハイテンポで演ったあたりで、
やっとバンドもお客さんも、初ワンマンの緊張がほぐれて場が混ざりあってきた感じがしたのでもったいなかったなあと。
 
音源は本当に完成されているので、ライブでのD.A.N.らしさみたいなものを確立していってほしいな、と勝手に上から目線で感じているところです。
 
 
しかし小林うてなちゃんは貫禄と安定感ありました…メンバーを喰う存在感。。
彼女のシャーマニックなコーラスとスティールパンなくしてD.A.N.在らず、って感じですね…